徒歩を選択するメリット・デメリット【徒歩移動】

敢えて歩く手段を取る

目次

 

歩いて長時間、長距離を移動する、いわゆる徒歩旅。自転車やバイク、車にはない、徒歩移動ならではのメリットが一応ある。

(個人的に"旅"と口に出すのはどこか恥ずかしいので、このブログでは徒歩移動と言い換えている)

 

メリット

なんとなく”歩き”は強そう

歩いて大阪から東京まで歩きました←強そう

 

身軽さ

ザック一つで動き回れるというのは身軽でいい。街の散策はもちろん、トンネルや登山に近い峠道、悪路が急に出てきたとしても道に左右されにくくそのまま進むかどうかの判断ができる(自転車はスピードで色々とゴリ推せるらしい)。

身体的に身軽なのはそうだが、精神的にも身軽である。例えば自転車移動であれば、常に自転車を盗難されるリスクを抱えている。自転車乗りの友人に聞けば、宿泊先には予め電話を入れて自転車を持ち込めるか否かを毎回確認しているらしい。外に置きっぱなしというのは不安になるだろう。ネットカフェには輪行袋に入れれば持ち込み可能とのことらしいが、毎回ばらしてネットカフェの狭い通路をでかい袋抱えて通るのは何というか疲れそうである。とはいえ自転車の1日当たりに進む距離は歩きとは比べ物にならないので、さして泊まる回数も多くならず、大して気にもならないのかもしれないが。

 

シームレスさ

ちょっとした神社を見つけたとする。自転車やバイクは立ち寄る際、それらから一度降りる必要がある。そこで自転車に乗っている私は「降りて見に行く程の価値が果たしてあるのか」なんて行く前から考えてしまい、まぁいいやなんて結局通り過ぎるのが容易に想像できる。徒歩であればマイナスの気持ちの変化を引き起こす大きなアクションがないため、おそらく見に行くだろう(私の場合)。

見に行くまでのワンクッション、ちょっとした寄り道を何度も繰り返すハードルが低いのが徒歩のメリットだ。

↑見に行くかどうか絶妙なラインである。

めでたすぎて鯛になった。

 

ただの景色がポイントに

上の「シームレスさ」だが、そもそも徒歩以外の移動手段では流れる景色が早いため、多くの場所を”景色の一部として認識し、素通りしていくことが徒歩と比較すれば多いだろう。徒歩だと目に入る景色の多くを景色としてではなく休憩ポイントのような”場所”として認識するため、立ち寄る機会が増える。面白い看板やオブジェも発見しやすい。

また、休憩していると話しかけられることがある。イベントの発生だ。好き嫌いはあるだろうがなんというか”旅してる感”がある。

 

デメリット

デメリットの方が多い。

流れる景色が遅い

歩きのために目に入る景色が全然通り過ぎていかず、同じ景色を見て歩く時間が長い。何もない国道沿いを歩いて一日が終わる日もあった。

変わった看板やオブジェ、建物、案内標識にある変わった地名など、道中の小さいもので楽しめるかどうかが、そのまま徒歩移動の面白さに直結するように思う。

↑どん³の森(佐賀)

↑何かを指す注意標識(鹿児島)。下には別に何もなかった。

 

時間が掛かる

自転車やバイクなら1週間で終わっていたであろう旅が、歩きだと2週間や1ヵ月、あるいはそれ以上掛かる。歩きで一つの旅を終える間に自転車・バイクならもう2回、3回は長期移動ができるんじゃないだろうか。

こうした趣味にタイパ?コスパ?を求めるのは本当如何かと思うが、1ヵ月2ヵ月となればさすがに考えざるを得ない問題である。貴重な時間の大半を徒歩移動に充ててしまっていいのか、そもそも徒歩にこだわる必要があるのか…。

※決してタイパ・コスパ的な面で自転車・バイク旅を勧めているわけではない(こっちの方もお金が掛かる)

 

お金が掛かる

お金がないから歩く、が通用するのは30km程度じゃないだろうか。歩く期間が長ければ長いほど当然お金は掛かる。食費に宿泊費、足のケア用品…交通費なんかよりよっぽど嵩み、宿をネットカフェオンリーにしても一ヵ月で合計10万円くらいにはなる。

 

徒歩移動を選ぶ理由

徒歩移動を選ぶメリットを3つ上記に挙げたが、徒歩移動を敢えて選ぶメリットは、1つ目の「なんとなく”歩き”は強そう」に集約されていると思っている。

 

何か”大きめ”のことをしてみたい

何もない自分と過ぎていく時間、何か人生においてちょっと大きめなことを成してみたい。

なんて思ったときに、始めるのに経験は必要なし、挑戦し甲斐がある、やっている人はあまりおらず周りに埋もれてしまうこともない…動き出そうとしている人にとって、何となく”強そうな”徒歩移動は絶好の選択肢なのだ。最初に行動に移した動機の半分くらいはこれ。まさに現代人という感じ。

 

歩くのが好き

今はこれ。長時間、もくもくと一人で歩いていると自分が主人公にでもなったかのような気分になれる。

 

以上。

 

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